灯台周辺情報

青森県下北郡東通村

本州最北端の自然豊かな村

本州のてっぺん、下北半島の東端に位置する東通村は、29の集落が点在する人口約5,000人の村です。漁業と農業が盛んで、各集落に受け継がれている能舞は、国の重要無形民俗文化財にもなっています。
「やませ」と呼ばれる偏東風の影響を強く受けた冷涼な気候(年間平均気温・約10℃)が特徴で、蕎麦やブルーベリーの栽培が盛んな他、黒毛和種「東通牛」が肥育されており、山海の恩恵を受けた数多くの地場産品も村の魅力のひとつです。
また、村の北東端に位置し、寒立馬が放牧されている尻屋崎の突端には尻屋埼灯台が建ち、現存するレンガ造り灯台では日本一の高さ(32.8m)を誇る地元の自慢のシンボルです。

 

 

 

 

尻屋埼灯台

 

下北半島の本州最北端、尻屋崎に立つ「尻屋埼灯台」は、津軽海峡と太平洋をのぞむ絶景の地に立つ洋式灯台です。国内の洋式灯台を数多く設計した英国人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンが、日本で最後に手がけた灯台の一つ。内外で二重の壁にした二重円筒形式、現役のレンガ造灯台としては日本一の高さ32.8mです。
尻屋崎沖は昔から海上交通の要衝であり、豊かな漁場として重要な地点でしたが、この地特有の濃霧や岩礁で遭難船も多く、日本で初めて音波標識「霧鐘」や霧笛を設置し、電気式灯台にもなりました。
灯台の踊り場からは素晴らしい景観を眺望できますが、厳しい自然環境下の冬場(11~3月)は閉鎖されます。


 

 

 

尻屋埼灯台周辺の見どころ

灯台の回廊からの眺め
目前に広がる津軽海峡越しに、左方向に連なる山景は恐山から大間崎にかけての景色です。また天気が良い日には、北海道の恵山方面が見渡せます。

大間崎

津軽海峡をはさんで、函館市汐首岬まではわずか17. 5 km。天気のよい日は、函館の五稜郭タワーが肉眼で確認できます。マグロのモニュメントで記念写真を。

灯台から67km 車で約1時間20分

仏ヶ浦

津軽海峡の厳しい冬の風雪や、打ち寄せる荒波に削り上げられた奇岩が連なる仏ヶ浦。如来の首・五百羅漢・一ツ仏など、様々な仏の名前が付けられた神秘的な景勝地です。

灯台から90km 車で約2時間

 

恐山
比叡山、高野山と共に日本三大霊場に数えられる恐山。風車が回り硫黄が立ち込める様子は地獄や浄土に見立てられ、何とも言えぬ不思議な雰囲気を醸し出しています。

灯台から41km 車で約55分

寒立馬

岬に野放牧された寒立馬のその姿は、尻屋崎の四季を通した風物詩です。夏季は尻屋崎口のバス停周辺に野放牧され、冬季(1月~ 3月)はアタカと呼ばれる放牧地で毎日を過ごしています。
寒立馬は元々は農用馬として重用されていました。現在は青森県の天然記念物に指定されています。

 

 

 

 

 

電車・バス

JR 大湊線下北駅下車
注:下北交通バス尻屋崎線は、現在運行されておりません。代替として、東通村による予約型タクシーが運行されています。

自動車

八戸自動車道八戸IC~国道45号、338号、 394号、県道6号経由 約2時間30 分